Gurobi Optimizerは、線形計画(Linear Programming: LP)、二次計画(Quadratic Programming: QP)、混合整数計画(Multi Integer Programming: MIP)、などの問題を最速で解くための強力なソルバーエンジンです。
- どうやってGurobi Optimizerをインストールするか
目次
手順
環境
以下の環境でGurobi 9.0.2をインストールしました。
- macOS 11.2.1
- python 3.7.10 (Anaconda)
アカウント作成
Gurobiのアカウントを持っていなければ、まず、公式サイトからユーザー登録をします。登録は無料です。「Academic」を選択します。
Gurobi Optimizerのインストール
「公式のダウンロードサイト」からGurobi Optimizerをダウンロードします。
AnacondaでGurobi Optimizerを利用する場合、ターミナル上で以下のコードを実行すると、Gurobi OptimizerをAnacondaへインストールできます。
conda config --add channels http://conda.anaconda.org/gurobi
conda install gurobi
アカデミック・ライセンスの発行
「公式のライセンス申請ページ」からアカデミック・ライセンスを発行します。
アカデミック・ライセンス申請のときは、大学のネットワークからインターネットへアクセスする必要があります。
学外からアクセスする場合、VPNを使えば大丈夫です。
アカデミック・ライセンスの有効化
ターミナルからアカデミック・ライセンスを有効化します。
アカデミック・ライセンス登録後、Download & Licence
> Academic License
からライセンス付与が確認できます。
ライセンスページの左下に記載されているgrbgetkeyをターミナルで実行し、アクティベートします。
grbgetkey XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX
途中、Proceed ([y]/n)?
と尋ねられたら、y
を入力します。
ここまでの操作が完了すれば、ライセンス期間は自由にgurobi optimizerを利用できます。
動作確認
最後に以下のコードを使って動作確認をします。
from gurobipy import *
m = Model()
X1 = m.addVar()
X2 = m.addVar()
m.setObjective(4*X1 + 2*X2, GRB.MAXIMIZE)
m.addConstr(20*X1 + 50*X2 <= 480)
m.addConstr(3*X1 + X2 <= 50)
m.addConstr(0.25*X1 + 0.3*X2 <= 6)
m.optimize()
print("X1 =",X1.x," X2 =",X2.x)
X1 = 15.538461538461537、 X2 = 3.3846153846153855
が得られたらインストールは成功です。
まとめ
- インストールの手順は以下5つ
- ユーザー登録
- Gurobi Optimizerをダウンロード
- アカデミック・ライセンスを発行
- アカデミック・ライセンスを有効化
- 動作確認
この記事は以上です。最後まで読んで頂きありがとうございました。
参考資料
(1): Gurobi optimizer-official (7/5/2021アクセス)
(2): OCTOBER SKY, 数理最適化製品紹介 (7/5/2021アクセス)
この記事は「Gurobi Optimizer(アカデミック・ライセンス)をインストールする方法」をまとめています。