日本と異なる文化・価値観を学びたい。そんな気持ちを原動力に海外留学を目指し、ご縁あって選択した学びの地はオーストラリアのブリスベン。
留学中の21年7月には、ブリスベンは32年のオリンピックホストシティに決定しました。今後どのようにブリスベンが発展するのか注目の街でもあります。
- ブリスベンはどこにあるか
- ブリスベンの人口はどれくらいか
- ブリスベンはどんな気候か
- ブリスベンの生活費はいくらかかるか
- ブリスベンにはどんな公共交通機関があるか
- ブリスベンで楽しむアクティビティは何か
ブリスベンの概要
ワカメさんにとって、ブリスベンってどんな場所だったんですか?
印象としては「緑と動物が多い自然豊かな場所」「気さくでフレンドリーな人が多い場所」でした。忙しなく東京で生活していた私にとっては、のびのび過ごせる魅力的な街でした。
まず、ブリスベンシティの概要をまとめます。ブリスベンシティの一般的な特徴としては以下。
- 「サンシャイン・ステート」とも呼ばれるクイーンズランド州の州都。
- 人口はおよそ269万人(2021)(1)。オーストラリアで3番目に人口が多い都市。
- 機能的、国際的、安全、そして、フレンドリーな都市(2)
2017年からこの5年間でブリスベンの人口は、毎年およそ2.5%前後で継続的に上昇しています。(1)
大阪市と同じくらいの人口なんですね。ちなみにブリスベンはどこにあるんですか?
ブリスベンは、オーストラリアの東に位置します。ブリスベン空港からシティまでは、車で20min、電車で30minほどです。
ブリスベンシティは、観光で有名なゴールド・コーストとサンシャイン・コーストの間に位置します。ブリスベンからゴールド・コーストまで車で60min、サンシャイン・コーストまでは車で90minです。
ブリスベンがあるクイーンズランド州の時間は、日本より+1h早いです。ニュー・サウス・ウェールズ州やビクトリア州などと違って、クイーンズランド州にサマータイムはありません。
「自然豊かな場所」って、どんなところなんでしょう?
百聞は一見にしかず。公開日が2013年、2017年と少々古いですが、ブリスベンシティの雰囲気は、以下2本の動画にて。
街中でも広い芝生の公園が多いです。公園には野鳥もたくさんいます。大きな都市でこれだけ街と動植物が共生しているのは驚きました。また、シティから少し足を伸ばすだけで、きれいな海もあります。そして空の色が驚きの青さです。
ブリスベンの気候
ブリスベンはどのような気候なんですか?
ブリスベンは亜熱帯性気候に属します。年間通して温暖、非常に過ごしやすいです。
ブリスベンと東京の気候を比較してみます。
Figure1は「ブリスベンと東京の年間平均最高気温と最低気温」を示します。
オーストラリアは南半球に位置するため、日本とは四季の時期が逆転します。ブリスベンは冬場でも日中の最高気温が20℃近くになります。
冬場は半袖の上からカーディガン、トレーナー、パーカーを着たりしていましたが、たまに、ノースリーブ、トレーニングシャツで過ごす猛者もいました。
Figure2とFigure3は、「ブリスベンと東京の時刻別の平均気温」を示します。ブリスベンの日中は、1年中過ごしやすい気温であると分かります。
Figure4は「湿度が高い日の確率」です。蒸し暑いと感じる日は日本より少ないです。
ブリスベンの夏は、東京の夏より涼しく感じました。湿度の影響だけでなく、地面がコンクリートばかりではなから熱がしっかり逃げるのかなぁという印象でした。
ただし、紫外線はオーストラリアの方が強いため、UVケアは注意する必要があります。
続いて「晴天の確率」です。サンシャイン・ステートと呼ばれるだけあって、晴れの日が多いです。
一方、雨季には激しい雨が降ることもあります。21年に5日近く雨の日が連続したときは、ゲンナリしました。2011年と2022年には大きな洪水も起きています。(4)(5)
雨に打たれるのが気持ちいいのか、少々の雨では傘を差さない人が多かったです。「雨の日は心が穏やかになる」と言うオージーもいました。
日照時間に関しては、日本と特に大きな違いはありませんでした。
確かに過ごしやすそうな気候ですね。冬でも日中暖かいなら、南半球で夏季オリンピックが開催されるのも納得です!
ブリスベンのMy Best Seasonは10月です。10月初旬~11月初旬はジャカランダが満開になる季節です。ブリスベンの様々な場所が紫色に変わり、とても鮮やかでした。
ブリスベンの生活費
ブリスベンに住むと、どれくらいの生活費がかかるんでしょう?
社会人学生の立場で生活費をまとめます。
まずクイーンズランド大学のホームページから出ている目安です。(6)
1ヶ月の最安値が1人暮らしでおよそ$1000、ファミリーで最大$4300と記載されています。
1番大きな支出は住居です。1人暮らしなら月に$480-$1760前後。ファミリータイプとなれば、$2000前後といったところです。支払いは週払いのところが多いです。
以下、実際にかかったひと月あたりの生活費*です。
(*コロナの影響で留学期間中に家族はオーストラリアへ入国できなくなったため、光熱費・食費・通信費・交通費は1人分)
- 住居: $2400
- 光熱費: $70
- 食費: $800
- 通信費: $110(携帯:$49、ネット:$60)
- 交通費: $30
- 合計支出: およそ$3400 (雑貨、衣服、旅行等の費用は除く)
住居は、大学近くのファミリータイプのアパートメントを選択しました。realestate.com.auというオーストラリアのSUUMOのようなサイトを使って、家探しをしました。
独身なら、ホームステイ、ルームシェア、または、UniLodgeなどの学生アパートメントを利用している人たちもいました。
私の身の回りの海外留学生はルームシェアが多かったです。
環境が気に入らなければ簡単に引っ越しする人も多く、2年で4回引っ越した友人もいました。スーツケースに入る必要最低限の荷物だけで移動し、フットワークが軽かったです。
2Bed2Bathといったタイプの部屋が多いので、ルームシェアでも自分専用のバスルームを持つことができます。間取りはrealestate.com.auで調べてみてください。
光熱費は3ヶ月ごとの精算で、$180~$260ほどでした。住んだアパートメントのガス・水道費は家賃に含まれていました。
食費は学内だと一食あたり$8~$15、学外の一般的なレストランだと、$15~$45くらいでした。
スーパーで買う食材はサイズが大きい傾向です。外食は日本より高く感じます。自炊すれば食費は抑えられます。
農業大国オーストラリア!イチゴ、パイナップルなどのフルーツは安く、美味しかったです。
通信費は携帯をOPTUSが$49、家のネットが$60でした。
OPTUSは学割が効き、最安プランが60GBでした。主に大学のWiFiを使用したので、携帯は月3〜5GBほどの容量しか使わなかったです。
ブリスベンの交通網
公共交通機関は便利なんでしょうか?
生活するには十分充実していました。
シティを中心に、バス、電車、フェリーが通っています。マップと料金ゾーンはTransLinkから確認できます。
Uber、タクシーの利用も可能です。Lime、Neuron、Beamなどの電動キックボードも利用可能です。私は1回しか利用しなかったですが、利用者は多かったと思います。
公共交通機関を利用する場合、Suicaのような「Go Card」と呼ばれる公共交通機関用のICカードを持つことが勧められます。
Go Cardは、駅だけでなく、コンビニ、本屋、など、様々な場所で購入できます。Go Cardの購入場所もTransLinkから確認できます。学割があるので、申請を忘れないようにしないといけません。
シティ中心の生活なら、バスと電車だけでも十分ですが、自由に移動・遠出したくなったら、あるいは、家族がいれば車が必要になってきます。
運転免許書はパスポート代わりの身分証明書になるので、パスポートを持ち歩きたくない人は運転免許書の取得を検討しても良いかもしれません。
車の購入は面倒だけど、たまに車に乗りたいという方は、カーシェア・サービスの利用も手段の一つでしょう。例えば、GoGetというカーシェア・サービスもあります。
ブリスベンで買える日本食品
日本の味が恋しくなったりしませんでしたか?
日本のお気に入りの店と同じ味とはいきませんが、日本食が全く食べられないわけではないです。
例えば、醤油、味噌、料理酒、みりん、などの日本調味料は、Coles、Woolworthsといった大手スーパーやアジアン・マーケットで簡単に手に入ります。
日本人の方が経営しているレストランもあります。
酒屋に行けば、日本酒、日本ウイスキー、アサヒビール、サッポロビールなども購入できます。
意外と見慣れた製品が売られているんですね!
日本食が食べられないというわけではないですが、それでも日本の味が恋しくなることはありました。
ブリスベン近郊のアクティビティ
ブリスベンではどんなアクティビティが楽しめますか?
私がブリスベンで楽しんだアクティビティは、「ダイビング」「ハイキング」「サイクリング」「NRL・AFL観戦」「天体観測」「キャンプ」「シティマーケット」「カフェ巡り」などです。
メジャーなアクティビティと観光スポットは、旅行会社や観光サイトで紹介されているので、そちらのサイトをリストします。
現地生活に慣れてくると、ソーシャルネットなどを使って、学外のコミュニティの輪を広げてみました。
MeetupやSportUPは、例えば、数日後にサッカーをするためのメンバー募集をしていたりして、気軽な感じで参加したいときにお世話になりました。
ブリスベンからはグレート・バリアリーフに足を運ぶこともできます。
ブリスベンがあるクイーンズランド州は、自然の中で過ごすアクティビティが多いです。1週間の旅行は短すぎるので、何度でも訪問したいです。
最後に、お気に入りだったブリスベンのジェラート屋さんMessinaを紹介します。
種類が豊富、選ぶ楽しさがあります。食べた後はとてもハッピーな気分にしてくれる味です。
ブリスベンを訪問した際は必ず足を運びたいお店です。
まとめ
この記事はブリスベンの基本生活情報をまとめました。
- 32年の夏季オリンピックホストシティ
- オーストラリアで3番目に大きな州都
- 気候は亜熱帯性気候で日中は暖かい
- 公共交通機関は充実している
- 日本の調味料・酒の購入は可能
- 自然に関連するアクティビティ多い
この記事は以上です。最後まで読んで頂きありがとうございました。
参考資料
(1) Population Australia, “Brisbane Population” (2022/2/23アクセス)
(2) English Unlimited, “Your Life in Brisbane” (2022/2/23アクセス)
(3) Weather Spark, “Compare the Climate and Weather in Brisbane and Tokyo” (2022/2/23アクセス)
(4) ABC News, A summer of sorrow (2022/3/8アクセス)
(6) University of Queensland, “Cost of Living” (2022/2/26アクセス)
(7) オーストラリア政府観光局, “ブリスベンガイド” (2022/2/23アクセス)
(8) Visit Brisbane (2022/2/23アクセス)
(9) Weather Spark, “Compare the Climate and Weather in Brisbane and Tokyo” (2022/2/23アクセス)
この記事は、ブリスベンへ再訪問したときの変化を楽しむための記録として「留学中に体感したブリスベンの生活基本情報」をまとめます。